テレビに出ない芸人が「町作り」をすべき理由 ライブのチケット代はゼロ円でも構わない

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たとえば、独演会に来てくれたお客さんに対して、「独演会のチケットの半券を○○という居酒屋さんに持っていけば、ビール1杯無料」と自分達が管理している居酒屋にアテンドしてあげる。

その居酒屋の店員さんの洋服がとにかくオシャレで、「それ、どこで買ってるんですか?」と聞かれた時に、「○○というショップだよ」と、自分達が管理している洋服屋さんにアテンドして、そのショップ店員の髪型が最高にイケていて、「どこで、髪を切ってるんですか?」と聞かれた時に、「これは、○○という美容室で……」と自分達が管理している美容室にアテンドして、その美容室で「今度、西野のライブがあるらしくて……」と。

こんな感じで、皆でお客さんをシェアし、エネルギーをリリースするのではなく、循環させて再び戻ってくる仕組みさえ作れば、「ゼロから2000人を集める」ということはなくなり、翌年は少し助走がついた状態で集客をスタートさせることができる。

お客さんとおカネを循環させる

そして集客を伸ばし、果てはテレビと駆け引きをできるぐらいまでになれるんじゃないかな?

『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』(書影をクリックすると、版元のサイトにジャンプします)

つまりテレビを面白くすることができる。

一見、すんごい遠回りだけれど、テレビを面白くするには、これがいちばん近道で、結論を言うと、「町」を作るしかない。

この町の目的は、世界観と財布をひとつにして、お客さんとおカネを循環させる経済圏を作ること。まあ、わかりやすく言えば、ディズニーランドだよね。

これがうまくいけば、たとえばビールの売り上げをライブの制作費にまわすことも可能で、つまるところ、ライブのチケット代をゼロ円にすることも可能だ。

西野 亮廣 芸人・絵本作家

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にしの あきひろ / Akihiro Nishino

 1980年兵庫県生まれ。黒いペン1本で描いた絵本『Dr. インクの星空キネマ』を皮切りに、モノクロの絵本『ジップ&キャンディロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』、カラーの絵本『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック〜約束の時計台〜』『みにくいマルコ』、小説『グッド・コマーシャル』、ビジネス書『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』『ゴミ人間』『夢と金』など、幅広いジャンルで続々と刊行、すべてがベストセラーとなっている。 原作・脚本・製作総指揮を務めた『映画えんとつ町のプペル』(2020)では、映画デビュー作、かつコロナ禍にもかかわらず動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たし、世界中の映画賞も数々受賞。原作・脚本・製作総指揮を務めたコマ撮り短編映画『ボトルジョージ』(2024)では米アカデミー賞のショートリスト入りを果たす他、世界中の映画賞を数々受賞。 また、ミュージカル『えんとつ町のプペル』でも、製作総指揮・原作・脚本を務めると、開幕前に3万席のチケットを完売し、総制作費4億 5000 万円についても初週で回収を完了。圧倒的世界観で国内外の評判を集めた。ニューヨーク・ブロードウェイでは、ミュージカル『CHIMNEY TOWN』の制作も進行している一方で、舞台『OTHELLO(オセロ)』(2025、主演:デンゼル・ワシントン、ジェイク・ギレンホール)の共同プロデューサーを務め、ブロードウェイ週間興行成績で3週連続1位に輝く。 そして、映画としての第2弾、『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』(2026 年春公開)では、事業投資型クラウドファンディングによって、製作費4億8000万円を、34時間で集めている。

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