日常生活を送っていく中で、人はさまざまな商品やサービスを利用している。それを提供している企業やブランドを「認識」しているだけではなく、「好感を持っている」いう観点で見ると、意外な傾向が見て取れる。
東洋経済オンラインがJNNデータバンクの協力を得て作成した「好感度が高い企業・ブランド『トップ200』」(10月23日配信)、「10~20代に好感度が高い企業・ブランド100」(11月6日配信)、「30~40代に好感度が高い企業・ブランド100」(11月13日配信)には、多方面から反響が寄せられた。今度は50代、60代のそれぞれに絞った好感度ランキングをお届けしよう。
「第72回JNNデータバンク定例全国調査」(2015年11月実施)のデータから一部を抜粋。これはTBSテレビをキー局とする全国28社のテレビ局(JNN系列)が1971年から毎年共同で行っているライフスタイル調査だ。訪問留置法という調査方法を用いている。
今回の調査対象は50~59歳の男女1252人と、60~69歳の男女1399人。各年代ごとに日本人になじみのある企業・ブランドについて、「好感を持っている」と回答した割合を「好感度」として上位100企業・ブランドずつを並べた。男女別の好感度や総合順位も併載した。
総合順位で39位のセイコーがシニアでは上位に
50代は1位がトヨタ自動車、2位がセブン-イレブン、3位がTOTOとなった。10~40代はすべてセブン-イレブンがトップだったが、50代で初めてトヨタがトップとなった。上位にはパナソニック、セイコー、キヤノン、ソニーといった大手メーカーがランクインしているのも特徴的だ。また、他の世代でも上位には付けているがトップ5には入らないキユーピーが50代女性でトップとなっている。
60代も1位はトヨタ。3位はこれまでの世代では上位にこなかった日清食品で、ちょうど今の60代がこどものころに「チキンラーメン」や「カップヌードル」が発売されている。また、全体で3位のカルビーと4位のモスバーガーは60代男性の好感度がそれぞれ45位、86位となっており、この層の好感度が高ければ総合順位でトップ争いに加わっただろう。
総合で39位のセイコーが50代の11位、60代の7位につけているのも興味深い。10代の好感度ランキングで上位の任天堂やLINEは50~60代のトップ100には入っていない。
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