アルファロメオ初のSUV「世界最速」狙う実力 その名は「ステルヴィオ」LAショーで披露
基本グレードは、今回のワールドプレミアの段階で2機種が設定される。現時点でのベーシックモデルは、パリ・サロンで発表されたばかりの「ジュリア ヴェローチェ」に共通する、280psスペックの直噴直列4気筒2リッター+ターボを搭載し、144mph(≒231km/h)のマキシマムスピードを標榜する「ステルヴィオ TI」。
もうひとつが「ジュリア クアドリフォリオ」と同じく最高出力505hp(欧州向けプレスリリースでは510hp表記)を発揮する高性能バージョン「ステルヴィオ クアドリフォリオ」。2.9リッター V6ツインターボエンジンを搭載し、0-100km/加速タイムは3.9秒。最高速は実に177mph(≒284km/h)をマークする。
歴代SUVの中でトップにランクされるラップタイム
ステルヴィオ クアドリフォリオは、既にタイムアタックを敢行したニュルブルクリンク北コースにて“7分59秒00”という、歴代SUVの中でトップにランクされるラップタイムを計上。現時点における「世界最速の市販SUV」のタイトルホルダーの座に就くこととなった。
これから北米マーケットでの完全復活を目指しているアルファ ロメオ ブランドにとっては、最も期待値が高いであろうSUVのステルヴィオをLAショーにて発表したことには、大きな意味があると言える。その意気込みを示すように、すでに北米では一般向けの公式WEBサイトにもステルヴィオの詳報が記載されている。
一方、現時点ではジュリアさえ正規導入を果たしていない日本マーケットでの展開はどうなるのか?今後も目が離せないところである。
ところで車名の「ステルヴィオ」とは、北イタリアのアルプス山塊にある有名な峠から採ったもの。これまで1930年代の「ブガッティT57」に設定されたデカポタブル(カブリオレ)ボディ、および日産系のオーテック・ジャパンとカロッツェリア・ザガートが1989年にデビューさせた「オーテック・ザガート・ステルビオ」に命名されてきたネーミングが、今度はアルファ ロメオの量産モデルとして復活したことになる。
(文:武田公実)
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