アルファロメオ「高性能4WDセダン」の実力 4ドア「ジュリア」に新仕様が追加設定
十余年ぶりに復活のグレード
アルファオ ロメオは新型スポーツセダン「ジュリア」に、スタンダードの4気筒モデルとトップモデルのクアドリフォリオの中間に位置するグレード「ジュリア ヴェローチェ」を追加。パリサロンで披露した。
「ヴェローチェ(Veloce)」とは「速い」を意味するイタリア語。そしてアルファ ロメオ愛好家の間では、高性能モデルを示すグレード名ないしは車名として認知されてきた。しかし、2004年末をもって「GTV」の生産が終了して以来、長らくその名跡は途絶えていたのだが、このほど十余年ぶりに復活することとなった。
かつての伝統に従って、新型ジュリアの高性能バージョンとして設定される「ヴェローチェ」は、スタンダードの4気筒モデルと、もはやモンスターセダンとも言うべき「クアドリフォリオ」の間に開いた巨大なギャップを埋めるモデル。スタンダード版ジュリアをベースとし、2リッター4気筒ガソリンターボおよび2.2リッター4気筒ディーゼルターボの双方に設定される。
ようやく欧州でのデリバリーが始まったジュリアのスタンダード版は、ディーゼルターボが150ps仕様と180ps仕様の2種類。ガソリンターボは200psを発生する。そして別格とも言うべきトップモデルのクアドリフォリオが、2.9リッターV6ツインターボで510psを発生するのに対して、新型ジュリア ヴェローチェのガソリンターボは最高出力280ps/最大トルク400Nm、そしてディーゼルターボは最高出力210ps/最大トルク470Nmをマークする。
この増大したパワー/トルクに対応して、駆動は「クアドリフォリオ」と同じくフルタイム4WD「Q4」システムの最新世代を採用。トランスミッションは、スタンダード版に設定される6段MTは少なくとも現時点では用意されず、パドルによるシフト操作も可能な8段ATのみとされる。