マツダを危機から救った「あのSUV」が大進化

看板モデル「CX-5」を5年ぶりに全面刷新

先代からいくぶんシャープな顔になった新型「CX-5」。マツダの大きな期待を背負う

「マツダ復活」の立役者が、新たな姿でお目見えした。

11月16日、マツダは米ロサンゼルス自動車ショーで、SUV(スポーツ多目的車)の主力モデル「CX-5」の新型を初公開した。5年ぶりの全面改良で、2017年2月に日本を皮切りに世界各国で発売していく。「デザインと技術の全てを磨き上げ、走る歓びを進化させた」。小飼雅道社長は、競合ひしめくSUV市場で勝ち抜く自信を見せる。

CX-5の世界販売計画は年間約40万台で、これはマツダ全体の4分の1を占める規模だ。そしてその4割を北米で販売する。新型車のお披露目の場として米国を選んだのは、「台数、収益面でとても重要な市場」(小飼社長)だからだ。

ディーゼル車で馬力と燃費を両立

日本や欧州で展開してきたディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」を、米国にも展開する(撮影:風間仁一郎)

「エコカーの祭典」とも称されるロサンゼルス自動車ショーを選んだのにも意味がある。北米向けのCX-5には2017年後半からディーゼルエンジンを搭載する。北米でのディーゼル導入はマツダとして初めて。これまで欧州や日本には「高効率・低燃費」を掲げ、クリーンディーゼルエンジンを導入してきた。だが米国ではNOx(窒素酸化物)などの厳しい排ガス規制がネックとなり実現できていなかった。

マツダは今回、規制をクリアするための排ガス浄化装置を低コストに抑えることに成功。これを取り付けることで米国の排ガス規制に対応しつつ、動力性能も確保した。今回搭載する排気量2.2リットルのエンジンは、同4リットルのガソリン車と同じレベルのトルクが出る。燃費に関しては、同様のサイズのSUVではトップクラスを実現したという。

マツダによると米国のクリーンディーゼル車比率は約2%にとどまる。その大半はピックアップトラックや大型バスで、セダンやSUVは少ない。ただマツダは、ガソリン安の米国でも動力性能にこだわる顧客のニーズはあると見て投入に踏み切る。

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