スバル「新型インプレッサ」が担う重大使命 歩行者保護エアバッグで"安全"にも価値あり
富士重工業(ブランド名:スバル)が今秋、5年ぶりに「インプレッサ」をフルモデルチェンジする。インプレッサは富士重のラインナップの中でも車格が小さいエントリー車種。また、モデル末期の2015年度においても富士重の国内登録車販売台数のうち4割弱を占める看板車種でもある。
富士重はインプレッサを皮切りに、「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」という新プラットホーム(車台)をレガシィやアウトバックなど、スポーツカーを除くすべての車種にも採用していく方針だ。共通プラットホームの採用ですべてのスバル車で衝突安全性や運転のしやすさが向上することを狙っており、第1弾のインプレッサの良し悪しがその後に続く車種の成否も担っているといっても過言ではない。
急カーブを曲がっても車体は安定
今週、その新型「インプレッサ」プロトタイプの試乗会が伊豆の山奥で行われた。コースはアップダウンが激しく急なカーブが連続する山道だ。ペーパードライバーの記者が、ハンドルを細かく切り返しながら恐る恐る運転していたところ、同乗していたスバルの開発担当者から「もっとスピードを出して、一気にハンドルを切って大丈夫」と指示が飛んだ。
その言葉を信じてアクセルを踏み込むと、上り坂の急カーブを時速75キロで曲がり切っても怖さがないことに気づく。旧モデルと乗り比べ、新型は車が遠心力で振られることもなく、思った通りに車がカーブしていく。慣れない運転にもかかわらず安心して山道を駆け抜けることができた。
ただ、乗ったことのない消費者にまでSGPの魅力が伝わるのかは未知数だ。そこで日本仕様の新型インプレッサで、SGPと並ぶもう一つのマーケティングポイントとなるのが、歩行者保護エアバッグや運転支援システム「アイサイト」といった安全装備の標準搭載だ。
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