歩行者保護エアバッグの研究開始は10年前にさかのぼる。国内での交通事故死亡者数のうち半数を占めるのが歩行者や自転車であり、この割合は欧米に比べても抜きん出て高い。特に、車に引かれた歩行者がAピラー(フロントガラスを支える左右の支柱)にぶつかって死亡に至るケースが多い。そこで富士重は、Aピラーやフロントガラス下部といった固い部分への衝突から歩行者を守るエアバッグの研究を進めてきた。
新しい装備を加えれば、当然そのコストは車両価格に転嫁される。社内でも「国産車メーカー他社が搭載していないのに、なぜうちが歩行者保護エアバッグを先駆けてやるのか」と疑問の声が上がった。最終的に社内がまとまったのは、「(世界で初めて歩行者保護エアバッグを採用した)ボルボの半額以下で同等以上の性能を実現できたから」と古川寿也・スバル第一技術本部部長は言う。
歩行者保護エアバッグ以外にも乗員を保護する7つのエアバッグが全車標準装備される。さらに、旧モデルでは、前輪駆動車へのアイサイトの設定はなかったが、新型インプレッサからは前輪駆動車にも安全運転支援システム「アイサイト」が標準装備されることもこれまでとの違いだ。
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