カンボジア人に学ぶ、「恩返し」の作法 同じ仏教徒でも、これだけ違う!

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1955年に岸首相、安倍首相の祖父がカンボジア王国に対する謝礼決議案を採決しました。同じ時に日本カンボジア友好条約が決議されました。日本にはカンボジアの和平復興にも力を貸してもらい、カンボジアの経済発展に日本はとても貢献しました。カンボジアのリーダーたちは「カンボジアの開発と復興から日本は切り離せない」と言っています。

一般的にアジアの日本に対するイメージは、韓国や中国のメディアが報じているものに影響を受けていますが、カンボジアの日本に対するイメージはとてもよい、友好的な国です。残酷な経験をしていないことも理由かもしれません。ほかのアジアの国とは違う感覚であることを知ってもらいたいです。

7月下旬に一般選挙があって、これは5回目の選挙でした。カンボジアは東南アジアの中で民主主義が進んでいる国です。1993年に1回目の選挙を国連が行い、その後の選挙は自分たちで行っていて、公平な選挙だと評価されています。この民主主義が進んだことにアメリカの議員も“Miracle”という言葉を使っています。

――今後、日本に望むことはありますか?

ヴィリャさん:8割の国民が農業を生業としており、2015年までに100万トンの米を輸出したいと計画しています。現状では日本への輸出は難しいので、日本にはブランディングの方法、生産技術などを教えてほしいと思っています。

平和と安定があるので、観光客も増えています。3年間で100万人増えて、今は年間300万人が訪れています。観光客は中国・ベトナム・韓国・日本からが多いのですが、韓国からの直行便が1日2便あるのに対し、日本からは直行便がありません。

カンボジアには世界遺産として、アンコールワットとプレアヴィヒア寺院の2つがあります。今年は世界遺産の国際会議がカンボジアであって、富士山も登録されましたね。

ビジネスの前に一度カンボジアに来ていただければ、よさがわかっていただけると思います。

(撮影:今井康一)


 

竹村 真紀子 IWCJ代表

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たけむら まきこ / Makiko Takemura

一般財団法人International Women's Club JAPAN(IWCJ)代表理事
International Women's Club ASIA(IWCA)事務局長。日韓中を中心にグローバルマインドをもつ家族で構成される俱楽部を運営し、アジア圏でのビジネスマッチングを推進するとともに、次世代がアジア人としてグローバルに活躍できるよう、30カ国以上の駐日大使館の協力を得て、子ども向けにリトルアンバサダー・プログラムを開催。国際機関で海外人向けの「日本のビジネスマナー」研修を担当。
 

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