「既製スーツ」でもピシッと着こなす男の知恵 ツープライスは、もはや安いだけではない

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「スーツは肩で着る!」という格言があります。余っている肩も、窮屈に見える肩も「借り物のスーツを着ている」ように見えてしまいます。しかし、ピタッとした細身スーツに慣れすぎたビジネスマンは、肩幅が多少窮屈であっても、スラッとした印象を優先したスーツ選びをしているように私には見えます。

ストレッチ素材のカジュアルジャケットに比べ、スーツジャケットはそこまで伸びません。だからこそ、肩のサイズ感を優先させることが重要です。ジャケットを着た状態で肩の縫い目をつまみましょう。1センチつまめる程度の余裕がジャストフィットだといわれています。また、目視の目安は、「上腕二頭筋が張っていない状態」です。

この状態から、袖・着丈・中胴(脇)・裾幅など着目し、シルエットを調整すべく「お直しサービス」を利用します。身長と骨格のバランスは個人差があるからこそ、既製スーツのサイズ感は、なかなか一致しません。「肩を合わせたら、着丈・袖丈が長くなってしまう……」というお悩みをクライアントからよく聞きます。こんな時、各社が提供する「お直しサービス」が有効です。

プラス数千円で印象は変えられる!

体に合ったスーツを着るならば、オーダースーツがいちばん。しかし、購入時点で全貌が想像しづらいということ、また、納期までの期間を考え、既製スーツを選択するビジネスマンも多いのではないでしょうか?

既製スーツを購入する場合、お直しサービスの活用は欠かせません! 裾上げ・ウエスト・ヒップのみならず、余ったボディパーツを細く整えることが可能です。業界大手4社とも、袖丈・着丈・脇(中胴)・裾幅のお直しを扱っています。金額は異なりますが、いずれも1カ所当たり数千円で利用ができます。

小柄で骨格がガッチリした方であれば、着丈・袖丈を詰めて微調整を行います。また、細身で高身長の方は、脇(中胴)を絞ることでピタッとしたシルエットに寄せることが可能です。

森井 良行 ビジネスマンのためのスタイリスト

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もりい よしゆき / Yoshiyuki Morii

その違和感を、言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。

公式サイト「エレカジ」(https://www.elegant-casual.com/cases)では、80件を超えるコーディネート事例を公開。

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