若手社員が今さら聞けないタクシーの乗り方 タクシー席の上座がどこか知っていますか

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4 「とにかく急げ、と言わない」

このままでは打ち合わせの時間に間に合わない――。タクシーに乗るときは、急いでいるケースが多いだろう。しかし、「とにかく急いでくれ」と言われても、運転手も困ってしまう。法定速度で走ったり、信号で無理せず止まったりすると怒り出す人もいるようだが、ドライバーもスピード違反を犯してまで急ぐことはできない。下手をすれば、事故にもつながりかねない行為である。

そんなときは、「◯時◯分頃までに着きたいのですが、間に合うでしょうか?」などと聞くのが、大人のビジネスパーソンのやり方だ。すると、「30分はかかるので難しい」などと返答があるはず。その見込みを聞いた上で、できるだけ早く、先方に「10分ほど遅れます」などと連絡すれば、先方も「10分あるなら、他社に電話を1本かけよう」などと対処のしようがある。

キャスターが座席を汚す原因に

5キャスター付きのカバンを座席に置かない」

大きな旅行かばんなどを持っているとき、運転手は後部のトランクに載せることをすすめてくるだろう。これは車内をできるだけ広く使ってもらう配慮であるが、座席を汚さないための予防策でもある。東京ハイヤー・タクシー協会によれば、キャスター付きの旅行カバンを座席に置き、車輪で座席を汚してしまう人は意外と多いという。どうしても車内に持ち込むのなら、せめて足元に置くようにしよう。

ちなみに、ビジネスシーンではまずないと思うが、小型犬などのペットを座席に乗せるのもマナー違反。次に乗る人が動物アレルギーの場合があるからだ。ペットを一緒に乗せるときは、ケージに入れるようにしたい。

6運転手の世間話を冷たくあしらわない」

タクシーに乗車中、運転手によっては、世間話をしてくることがある。「仕事のことで頭が一杯。それどころではない」と思うかもしれないが、冷たく対応するだけではもったいない。いっそ情報収集の時間に変えてしまおう。たとえば、最近の景気はどうかを尋ねてみる。特に地方に行くと、「A製鉄が好調なので、街も活気づいてきた」といった地域経済の状況などを聞け、取引先との会話に役立てられる。出張なら、名物が食べられるおすすめの店を聞くのも良い。

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