「もしあなたが1日だけ世界でいちばん楽しい高校の先生になれたら、何を教えますか?」。GAKKOでは、この質問をつねに企画にかかわる皆に投げかける。
Sempaiは、それぞれチームに別れ、さまざまな授業、ワークショップをデザインする。自分が1日だけ高校の先生になれたら……。毎年、すさまじい速さでさまざまな変化を遂げる社会の中で、学生として自分たちが大切に思うテーマをいくつか決め、それを軸に授業をデザインするのだ。
今年のテーマは、“Perform” “Make” “Think” “Write” の4つ。GAKKOチームが今の高校生に学んでほしい、そして自分たちが大切にしている4つのテーマに沿って、それぞれのチームがありとあらゆるクリエイティビティを引き出して、授業、ワークショップを創り上げる。
GAKKOサマーキャンプは、ただのサマーキャンプではない。世界中から集まったGAKKOチームが日本のどこかの美しい島に開く、10日間の“学校”なのだ。となると、先輩と後輩だけではなく。先生が必要だ。
GAKKOの“先生”たち
GAKKOチームは、世界を舞台にさまざまな分野で輝いている学者、エンターテイナー、アーティスト、起業家の方々に、自分たちが開く10日間の学校の先生になってもらえないかと依頼する。
「もし1日だけ高校の先生になれたら、何を教えますか?」。GAKKOの先生たちは、僕たちSempaiの想像を超えるクリエイティブかつオリジナルな授業を練って、GAKKOにやって来てくれるのだ。彼らGAKKOの先生たちは、また新たな先生を紹介してくれて、GAKKOチームのアドバイザーの役割も担ってくれている。GAKKOチームは大学生、大学院生から成り立ち、自分も含め経験も知恵も浅い。そんな僕らを温かく応援してくださるGAKKOの先生方は、僕たちGAKKOチームの人生の恩師になってくれているのだ。
今年のGAKKOは、瀬戸内国際芸術祭の展示のひとつとして、小豆島で開催される。これも、GAKKO2012に先生として来てくださったロフトワーク代表の林千晶さん、そして彼女が紹介してくださった芸術家、椿昇さんの大きな協力をいただいて実現できたことだ。GAKKOの先生たちは、GAKKOの可能性を、僕たちの手の届かない方法でさらに引き出してくれる。
今年のGAKKOに先生として参加される方々全員の名前は掲載許可の都合上公開できないが、MITメディアラボ所長、伊藤穣一(通称Joi)さん、森美術館館長の南條史生さんをはじめ、10人の方々が今年の開催場所である小豆島に集まってくださる。彼らがどんな高校の先生になってくれるのか、楽しみでならない。僕たちSempaiたちは、そんな先生方をギャフンと言わせるプログラムを創って彼らをお迎えすることが目標だ。
毎日のカリキュラムが終わった夜の時間は、彼ら先生たちとSempai、Kohaiのフリーディスカッションが行われる。世代を超えた知恵とアイデアの交換は、端から見ているだけでもドキドキする。
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