不妊治療にはいくらかかるのか? コスト別 カップルのための治療戦略

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基本的に、検査だけで治療が終わることはありません。不妊治療は子どもを授かれるかどうかがすべてですので、ここからがスタートです。

不妊治療には、がんなどの病気に見られる「標準治療」や「治療ガイドライン」などがありません。その理由としては、カップルごとに不妊原因が異なる点(原因不明を含む)や、妊娠という明確な結果に重点が置かれる点などが挙げられます。そのため、各カップルに合った「オーダーメード治療」を行います。

一般的な不妊治療は、(1)タイミング法→(2)人工授精→(3)体外受精の三つのステップが基本になります。患者さん個別の症状や状態などに応じて、(1)→(2)→(3)とステップアップしていきます。

不妊治療を妊娠率と治療にかかる費用の観点で見ると、治療がステップアップすればするほど、妊娠率は上がりますが、体への負担や費用は大きくなります。

第1ステップのタイミング法とは、排卵日の前後に性交渉を行う方法です。基礎体温をつければ、自分でもある程度は排卵日を予測することはできますが、クリニックで超音波検査(エコー)を行うと、より正確に排卵日を予測できます。

20代で時間の余裕があり、何の問題もないカップルにはタイミング法を勧めます。ただ、当院は35歳以上の患者が多いため、タイミング法の妊娠率は5~6%にすぎません。30代後半の方には早めに人工授精に移ることを勧めています。

タイミング法や排卵誘発などの治療は保険適用ですので、費用は1回当たり数千円程度です。

次ページ人工授精は1回1.5万円程度
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