スシロー、「都心型店舗」から始まる3つの革命 都心初開拓の陰で交錯する再上場への思惑

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すでにペルミラがスシローに出資してから4年余りが経過しており、出口戦略として売却か再上場を目指しているとみられる。水留社長も「(ペルミラが)継続的に出口戦略の準備をしているのは確か」と、明言は避けるものの、何らかの動きを示唆する。

ある業界関係者は「主幹事は野村証券で、2017年3~4月にも上場するのではないか」と推測する。再上場時の時価総額は1000億円を上回る、との見方もある。

筆頭株主のファンドとしては、少しでも業績を伸ばして企業価値を上げたいのは、自明のこと。「(2016年9月期は)売上高や営業利益、利益率ともに、前期比で伸びている」(水留社長)。

南池袋店をテコに都心部を切り開いていけるのか。問われているのは成長戦略だ。

スシロー社長が語る成長戦略

あきんどスシローを運営するスシローグローバルHD。再上場への動きも注目される中、トップは何を考えているのか。水留社長が東洋経済の取材に答えた。

 

――株式市場に再上場すると見る関係者が多い。事実はどうか。

水留浩一(みずとめ こういち)/1968年生まれ。1991年電通入社。2005年ローランド・ベルガー(日本法人)代表取締役。2009年企業再生支援機構常務取締役。2010年日本航空取締役副社長。2013ワールド取締役専務執行役員。2015年からスシローグローバルHD代表取締役社長CEO

こればかりはわれわれ経営陣がコントロールできることではない。ファンドは投資した部分をどこかで売却して利益を得るというのが当然なので、どこかでそのタイミングがくる。

どのタイミングで、どういった手段で売却するのかは、ファンドが自分たちの投資利益が最大になるように考えること。継続的に出口戦略の準備をしている、というのは確かだが、何か決まったことがあるわけではない。

――この10年間で3回も筆頭株主が入れ替わった。経営の安定化を図れるのか。

現筆頭株主のペルミラの前はユニゾン・キャピタルで、その前には上場している時期もあった。だが、株主が変わっても事業内容は変わっていない。経営理念は筆頭株主が誰になっても貫くこと。お客様にはまったく影響のないように、これからもやっていきたい。

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