三井化学、人材グローバル化戦略の凄味

海外の優秀人材を本社の経営層に登用

グローバルHRのミッションは2つある。ひとつは本体社員の「内なるグローバル化」だ。もうひとつは海外の現地法人で働く有能な人材を発掘し、経営幹部として登用していくことだ。

外国籍社員は現在60名

――日経新聞に書かれている「外国人採用」についてお聞かせください。

外国人採用は昔から行っており、現在トータルで60名ほどの外国籍社員がいる。定期採用として力を入れてきたのは2005年以降で、約45名を採用した。
 ただ本体の外国人社員は多いとは言えない。三井化学単体の従業員数は7800名から比較すると60名はまだまだ少ない。

一つの目安は採用数の10%程度を外国人にすることだ。現在の新卒採用数は50名弱なので、この目標は達成可能である。

三井化学のこれまでの採用では日本に留学した外国人が中心だった。これからは中国、インド、シンガポールの現地大学生の採用を視野に入れており、すでに数例の実績もある。インターンシップの受け入れなどを通じて、海外の有力大学に有能な人材を採りに行く施策を強化する。

また外国の大学に留学した日本人も、「グローバル採用」の枠として位置づけている。

中国・インド・シンガポールの大学からインターンシップ受け入れ

――「海外からのインターンシップ受け入れ」を実行されている企業は少ないと思いますが、どのような内容ですか。

海外からのインターンシップ受け入れを始めたのは2007年度、中国が最初で、当時は清華大学など8大学から受け入れていたが、現在は清華大学、浙江大学、大連理工大学の3大学となっている。化学工学専攻の学部3年から修士1年生を受け入れている。2012年度は6名が工場で4週間のインターンシップに参加した。

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