ここで 重要なことは、「先行系列」「一致系列」「遅行系列」という3つの系列に分類して、まさに、念には念を入れて、景気動向の分析の精度の維持・向上が図られている点です。
さらに、先行系列には、現在、次の11指数があります。
最終需要財在庫率指数
鉱工業生産財在庫率指数
新規求人数(除学卒)
実質機械受注(船舶・電力を除く民需)
新設住宅着工床面積
消費者態度指数
日経商品指数(42種総合)
長短金利差
東証株価指数
投資環境指数(製造業)
小企業売上げ見通しD.I.
9番目に、おなじみの「東証株価指数」があります。カンのよい読者の皆さんには、すでに伝わっているはずです。ここまでの説明で、伝えたかったことは、「景気動向指標」を、どれだけ丹念に追いかけても、株式投資において先読みすることは困難であるということです。
景気動向指標は、株式投資においては、「保有株の売却」あるいは「保有継続」を判断する重要な指標です。けれども、新規の買いの検討・判断には、いささか遅い指標になってしまいます。 とはいえ、東証株価指数をはじめ、新聞・ニュースなどでも聞きなれた新規求人数、機械受注、新設住宅着工、長短金利差などの前月との比較した数値を基に、次の景気動向指数を予測することは、株式投資を楽しむことにもなります。(*:ここまで読み飛ばし可)
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