自分で景気の先行きを読む方法を会得しよう 今こそ『会社四季報』先取りの好機

その2）青山や表参道、銀座などの活況度合いを観察する方法

ホテル指数は、新宿や有楽町でしたので、次は、青山地区あるいは表参道地区、そして銀座地区などの活況度合いを観測して、日本人の買い物バッグをカウントする方法です。
 字数の制約で簡略に紹介しますが、「単なる見物ではなく、買った人数を数える」ことが不可欠です。人盛りでも、消費しないと、お店は売り上げになりません。ですから、実際に商品を買った人を数えます。これが、「バッグカウントの習慣」です。人込みから、いかに瞬間に、消費した人数を割り出すかは、難しいようですが、慣れれば至極簡単です。グッチや、ルイ・ヴィトンなど高級ブランド店でもバッグに注目です、こうして、表参道指数、銀座指数を得ます。これを集計すれば「バッグ指数」の完成で、ホテル指数と複合させれば、景気動向の分析精度がアップします。

その3）百貨店の高額商品の売れ行きを観測する方法

いわゆる「ごほうび指数」と呼ばれるもので、「呉服」「宝飾」「美術品」の頭文字を取った言葉で、高額品の売れ行きは、株式相場の今後を占う重要なカギであることは周知の事実です。これに、銘柄として「高島屋」「伊勢丹三越HD」の株価を週足で追えば、より精度が向上します。

以上のように、今回は、点と点をつなげていくコツを紹介しました。キーワードは、「何となく」と「かな」でした。それを裏付ける実際の数字を元に、今後の株式相場の動きを読んでいきます。そうするうちに、景気動向指数が公表されます。つまり、勝ち組投資家ならば、「かな」の段階で、買い行動に出るかどうかを、独自の指標を基に冷静に分析しているということです。皆さんも独自の指標を探してみてください。