四季報を離れることが実は「より深く付き合う」奥義
さて、お気づきでしょうが、実は今回は、『会社四季報』を取り上げてはいません。今は、 3月期決算会社の本決算発表の最盛期です。この時期は、発表されるごとに四季報との数値の差異を細かくチェックする投資家も多いはずです。
けれども、こうした作業を続ければ、非常に繁忙な毎日になってしまいます。株式市場が閑散であった時期に業績好調株をすでに仕込んでいたなら、利益をもたらす時期になっているはずです。多くの投資家が決算発表に一喜一憂する時期ほど、四季報を離れて株式市場を形成する、景気動向を先取りしたいものです。(もちろん、普段から四季報を習慣化していない、株式投資を始めたばかりの投資家のみなさんは、四季報を活用する絶好の時期です。こうしたみなさんには、バックナンバーをお読みいただくことを、勧めます。)
今回は、GW版として、盛りだくさんでお届けしました。株式市場は、どんな話題も材料にしますので、関連銘柄の物色がにぎわっていますが、「鳥インフルエンザ」が心配です。お隣の中国では、多くの死者が出ています。いまだ有効なワクチンがないのが深刻ですが、おそらく過去の教訓から特効薬の開発研究は急速に進んでいるはずです。日本にその可能性があるなら、日中友好の優れた修復プレゼントとして認可が下りればと願っています。
さて、決算発表がほぼ終わった頃(5月中旬)には、すでに、四季報の次号(夏号)の発売が迫っています。例年、『会社四季報』夏号は6月中旬に発売されていますので、次号まで残り1カ月となります。次回のコラム(5月上旬予定)では、独自にキャッチした景気動向の先取り作業を通して、蓄積した情報をいかに活用するかという実践的な方法を紹介します。いわば、「四季報先取り・実践編」です。お楽しみに。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら