自分で景気の先行きを読む方法を会得しよう 今こそ『会社四季報』先取りの好機

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必見!先取り指標

さて、こうした政府の公表する公式の景気指標は、大切なことはもちろんなのですが、発表される前に身近に景気を感じる方法があります。
 筆者が活用している、簡単で今日からつかえる指標、いわば「先取り指標」を紹介します(字数の制約から簡略化していますが、ご了承を。詳細はまたの機会に)。

その1)海外利用者が多いホテルの活況度合いを観察する方法

海外からの渡航者が利用する主なホテルの利用者を観測します。
 大切なことは、同じホテルで継続することです。ホテルには、それぞれ特徴があり、東京なら、およそ7つ程度のホテルの海外利用者数を時系列で観測することで、公表される海外旅行者関連の公式の各種指標より、一足早く趨勢がつかめます。これは、株式投資における海外投資家の注目度を探るうえで、重要ですので、丹念に継続しています。

筆者が、観測するホテルは、次のとおりで、いずれも、筆者の株式投資とのかかわりの中でも、思い出深いホテルばかりです。主なホテルは、東京なら新宿にあるパークハイアットホテルです。以前は東京ガス所有の大きなガスタンクがあった、その跡地です。8割が海外渡航者のようです。

同じく、新宿区のハイアットリージェンシーホテル東京です。大学の卒業式当日にお世話になったホテルで、小田急電鉄グループ。海外からのビジネス渡航者に人気のホテル。有楽町では、日本の代表格、帝国ホテル。渡航者のほか、宴会開催数を観測すれば、企業の元気度が推測できます。3つのホテルでは、利用者層が異なっていて、重複することがないのが注目点です。

拓殖大学・坂田ゼミナールでは、例年、ゼミナール合宿として、こうしたホテルを会場として特別に利用させていただいています。それぞれ、「パークハイアット指数」「ハイアットリージェンシー指数」「帝国ホテル指数」などの「ホテル指数」として集計しています。

単独でも景気動向を探るうえでは、価値がある指数です。けれども、ホテル指数は、「遅行系列」ですので、複数の指数を組み合わせすると、さらに先読み威力を発揮します。 

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