四季報春号から、企業の小さな変化を探そう 『会社四季報』夏号の発売前、やるなら今でしょ!

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みなさん、ゴールデンウィーク(GW)は、いかがお過ごしでしたでしょうか。
前回のコラム、GW特別版(2013年4月30日公開)では、景気動向を事前にキャッチするコツをお届けしました。

みなさんは、今年のGWの消費動向を、どのように感じたでしょうか。
「何となく」の感覚である「かな」を大切にすることが、先取り作戦の鉄則です。
毎週のように、たくさんの指標が発表されます。

けれども、株式投資では、公表される各種の景気指標や景況度よりも、「多くの人がどう感じているか」という、日常生活におけるちょっとした感覚や感触、または、消費動向のわずかな変化をつかむことが大切です。この「ちょっと・わずか」が、その後の歴史に残るような大きな変化の端緒であることが少なくありません。今回は、「ちょっと・わずか」をキーワードにして株式投資のヒントを紹介します。

今年のGWの消費動向は昨年と比べどうだったか

【その1】まずは、GWの消費動向です。
例年のことですが、GW中の全国の行楽地の様子や、海外旅行者の成田空港での様子などがテレビやニュースで紹介されています。
昨年のGWと今年のGWとでは、「ちょっと・わずか」な違いは、発見できたでしょうか。

みなさん独自の景気をキャッチする指数を作って、継続して比較することで、「変化の兆し」を探ることができます。
前回のこのコラムで紹介した、購入時のバッグを数える「バッグカウント」は、面倒ですが、変化の兆しをつかむには絶好の方法です。

詳細は割愛しますが、一言で言えば「昨年のGWよりは、消費者の購買意欲は急速に好転しているものの、まだ景気がよくなったとは実感が湧かない消費者が多い」という結論でいかがでしょうか。みなさんの感覚はいかがでしょうか。

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