四季報春号から、企業の小さな変化を探そう 『会社四季報』夏号の発売前、やるなら今でしょ!

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したがって、同じ(5)の該当者でも、(5-株式投資をしていない人の感覚も、大切にする

1)と(5-2)では、株式相場に対する向き合い方がまったく異なるということです。実は、(5)の該当者のうち、(5-2)の割合が増加するとき、株式相場が、一段と上昇を始めるのです。

一方、(4)の該当者が、株式投資を再開すると、相場は調整直面を迎えることが多いようです。ですから、「ちょっと・わずか」な変化こそが今後の株式相場のトレンドを占ううえで非常に大切になるわけです。

【その3】遠藤照明(6932)の高値更新についてです。このコラムでは、1月30日(終値3200円)に紹介した遠藤照明ですが、5月8日に、4570円の高値更新となり、およそ43%の上昇となりました。やはり、出来高急増が上昇のきっかけでした。週足の株価チャートでもかまいませんので、意中の銘柄は、出来高の推移の「ちょっと・わずか」な変化をキャッチしたいものです。

株価チャートを見て、過去の出来高がいちばん多い時期と現在の出来高(簡単にいえば、チャート画面で確認できる、より左側に位置する棒グラフのいちばん高い時期と今の棒グラフの高さの比較)をとらえておけば、日柄調整・値幅調整の局面をある程度想定できるので、冷静な投資行動を取ることができます。

【その4】拓殖大学・坂田ゼミナールでは、企業の決算書を分析し、「数字に強い学生になる」をキャッチフレーズにしています。有価証券報告書はもちろん、決算短信や株主あての業況報告など、そして、企業の日々の変化は、企業の開示情報(ディスクロージャー資料)や日本経済新聞などを中心にして、企業の過去・現在・将来(未来)を主に決算数値の観点から分析しています。そ

して、『会社四季報』は、3カ月間変化のない、動かない資料として、専属研究チームを編成するほどに重視する資料です。とはいえ、どれだけ、読み解くのを加速しても、消化する頃には、次の号が出てしまいます。動かない資料なのに、これほど取り組む価値のある資料はありません。

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