非エリートでもハイパーノマドになれる

ハイパーノマドになるための〈居場所づくり〉

これから、誰もがノマドになっていく時代になり、ノマドとして生きていくためのスキルが求められる。そしてそのスキルとは、決してエリートビジネスマンが持っているようなスキルだけではない。むしろそこで必要なのは、ノマドとしてたどり着いた場所が求めているものに、うまく自分を合致させていくスキルであり、また、場所が自分に合わせてもらえるよう求めていくスキルなのだ。

場の思想を研究する東京大学名誉教授の清水博先生は、それを「鍵と鍵穴の相互誘導合致」と呼んだ。鍵である自己と、鍵穴という場所を、相互に変化、誘導させながら合わせていく働きなのである。

この相互誘導合致の働きによって、どんな場所でも活躍できるようになる。いわば〈居場所づくり〉のスキルこそ、ノマドに求められているスキルなのである。

活躍の舞台を広げ、未来を拓く

私がノマドを肯定的にとらえるのは、ノマドが持つ舞台の大きさである。会社や、さらにその中の一部署という狭い舞台の中で振る舞っている人は、しょせんその範囲でしか居場所をつくることができなくなる。社内では偉そうな顔をしていても、一歩外に出て自分の価値も認められない世界に入ると、途端にその勢いを失ってしまう。

しかしノマドは、そうしたアウェーの環境にあってなお、自分らしい表現をする人たちなのである。彼らの目の前には、会社という境界、国境という境界を超えた広大な舞台が広がっているのだ。

下層ノマドとハイパーノマドを分ける最も大きな違いは、この舞台設定であり、その舞台設定を広げることで古い自分を脱ぎ捨て、新しい自分に生まれ変わることが重要なのだ。新著『10年後もワクワクできる20代の未来改造計画』では、そうした居場所づくりのできるハイパーノマドになるための方法を提示した。中でも重要なのが、舞台を広げていくという方法なのである。

ノマドとして居場所をつくりだせる確信があれば、たとえ会社が潰れても、まったく心配がない。会社という小さな舞台にとどまるのではなく、ノマドとなって、大きな舞台を感じながら活躍してほしい。アンチノマド派の言うことを真に受けて会社に閉じこもることより、よっぽどワクワクする未来が待っているはずだ。

この連載では、こうしたハイパーノマドになるためのスキルセットについて、考えていきたい。

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