筋肉に身を捧げた男たちの「マッチョ生活」 筋トレは裏切らない
筋肉があればタンクトップやTシャツ一枚でも様になるからだ。山下さんの今の目標は「体重と筋肉をもっと増やす」。マッチョの中には、筋肉がつきすぎてジーパンがはけず、ジャージしか選択肢がない人もいるそうだが、1年後にはそうなっているかも。
ビジネス同様瞬間勝負
実業界には体育会出身者が多く、ビジネスの成功と筋トレは切り離せない。こう語るのは、M&Aのディールメーカー(主要プレーヤー)、古川令治さん(62)。
日本長期信用銀行時代、30件以上のM&Aを実現させ仲介手数料30億円(当時)を稼いだ。古川さんはウェートリフティングマスターズ大会の現役選手でもある。
「ウェートリフティングは筋肉の作用4割、脳の作用6割。脳の神経の命令系統が強くなければ勝てない。だから精神力が非常に強くなる」(古川さん)
ウェートリフティングは「1.5秒の勝負」。そのわずかな間に、何百通りの選択肢の中からベストのものを選び出す。それが戦略であり、勝つための駆け引きだ。ビジネスも同じ。逆境に陥った時、何百通りもの選択肢の中から解決策を探り当て、成功へと導く。
マスターズ現役選手には、70~80代のツワモノがずらり。午前中にがんの放射線治療を受け、午後は2時間筋トレ、その後酒を飲みに行く選手、ドクターストップがかかっても競技を続行する選手。古川さんも椎間板ヘルニア持ちだが、なんのその、だ。
「みな老化現象と闘いながら体を鍛えている。次の新記録を目指し、死ねないし、病気でへたってはいられないんです」