今年、就職活動を終えた2017年卒業生たちに、「後輩に勧める、今からやっておくべき活動」を聞いたところ、ダントツで1位になったのは「自己分析」だった。
HR総研が2017年卒業生を対象にした就職活動調査で、「来年の就活生が3月1日の採用広報解禁(筆者注:この日程は経団連傘下企業の活動指針に過ぎず、実際はもっと早くから採用広報や説明会、選考を実施している企業は少なくない)前までにやっておくべきこと」を聞いた。
学生が陥る「自己分析の罠」
約1000名の学生から回答があったが、実に36%もの学生が「自己分析」と答えている。以下、2位の「インターンシップ」は19%、3位の「業界研究」は17%、4位の「企業研究」は7%、5位の「面接」は5%となっている。多くの先輩が自己分析を最重視し、早く始めておくべきだとアドバイスしていることが分かる。
しかし、本当にやっておくべきことは自己分析なのだろうか。今回は就職活動で学生が陥る「自己分析の罠」について説明したい。まず、自己分析を勧める学生のコメントを見ると大きく3つの考え方に分類することができる。それぞれのコメントと問題点を指摘していきたい。
・自己分析は絶対。志望動機以外はある程度テンプレートを作っておくようにしておくと、履歴書やエントリーシートを提出することになってもほとんど埋められる
・自己分析をして自己PR欄の文章を作っておくこと
・とにかく自己分析。解禁すればエントリーシートに追われ自分を見つめなおす時間がない
・自己分析はエントリーシートを書く上でも面接でも重要だと思いました。ブレないためにも自己理解は深めておく必要があると思います
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