なぜ仏ディズニーランドは儲からないのか? フランス・ユーロディズニー突撃取材

✎ 1〜 ✎ 41 ✎ 42 ✎ 43 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

タワー・オブ・テラーは二重の意味で恐ろしい

続いて並んだのは日本でも大人気アトラクションのタワー・オブ・テラー(恐怖の塔)だ。これが意外と名前負けしておらず、実に恐ろしい。私が太っているためレバーがあまり下がらず、たまに遊園地で発生する“太った客がローラーコースターから振り落とされ……”みたいな事件になったらどうしよう、と心配していたが、単なるお化け屋敷のアトラクションかと思いきや、高い場所からフリーフォールで何度も落とされるという大変スリリングなアトラクションなのだ。

私は何度も絶叫したわけだが、その絶叫中の写真を19ユーロで売りつけるというのはこれまた商魂たくましい。コストを考えると、どれだけハイマージンなのだろう。そのペラペラの紙に貼り着けられた写真の値段の高さにもう一度、「高すぎるわ―っ」と絶叫した次第である。

ミッキーマウスとミニーは傲慢?

タワー・オブ・テラーでの絶叫を終え、ランチとして売店で買った、まだ凍っている部分がたくさん残る大変ずさんなチキンライス(名づけるとすれば、フローズン・チキンライス)を遺憾に思いながらも頬張りつつ歩き進めると、まもなくパレードが始まった。

グーフィーに白雪姫に、なんかよく知らないカウボーイみたいなお兄さんに毛むくじゃらの青い動物……そして「まってたやろ? まってたやろ?」と言わんばかりに、最後にミッキーマウスとミニーの登場である。

その“トリは自分で当然”というミッキーとミニーの傲慢とも思える態度に不意に怒りを覚え、私はミッキーとミニーの写真を撮ら

ずにこの青いけむくじゃらの、誰かわからへん動物の写真でこのパレードの紹介を終えることにする。

はっきり言って、私はミッキーやミニーよりライオンキングや美女と野獣のベルのほうが好きであり、私の好きなキャラのパレードはなかったのに、当然のようにトリを飾るミッキーとミニーに、誌面を借りて強く抗議したい(念のため、念のために言っておくが、さすがに冗談)。

次ページ日本経済との共通点
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事