なぜ仏ディズニーランドは儲からないのか? フランス・ユーロディズニー突撃取材

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ディズニーランド特有の幸福感

さて、文句をぶつぶつ書いてしまったが、さすがはディズニーランド。4月上旬にしていまだに氷点下近くに下がるパリだが、しばらく歩くとどこの国のディズニーランドでも味わえる、不思議な幸福感が充満し出す。

このシンデレラ城、流れるディズニーの音楽、過去見た映画、昔一緒にディズニーランドにいった友達等、そういえば人生最初のデートはライオンキングの映画だった……等々、楽しい思い出がシンクロを始める。ディズニーランドの醍醐味は、五感とシックスセンスを総合的に幸福感で満たしてくれる点にあるのかもしれない。

同行した投資銀行の友人がマッキンゼーの友人に、「この幸福感! どのようにしてディズニーランドは顧客にこれほどの幸福感を与えているんだろう。マッキンゼーはディズニーと組んで、サービス産業の顧客満足度向上コンサルティングをフランス全土で始めたらどうだ?」と絶賛する。

確かにディズニーのサービス精神はさまざまなサービス業に応用可能であり、ディズニーサービスの関連書籍もビジネスパーソンの間でしばしばベストセラーとなる。

サービス業で業績が思わしくない会社は、マッキンゼーやボストンコンサルティンググループでなく、ディズニーに相談したらいかがか。ウォルトディズニーの会長に会って新しい事業戦略を質問されたら、私は迷わずサービス業向けのホスピタリティ・コンサルティングサービスや、ブランドマネジメント・コンサルティングサービス事業を提案するだろう。

回転コーヒーカップを侮ることなかれ

コーヒーカップでくるくる回転する、グローバルエリート

さて、最初に乗ったのが、回るコーヒーカップだ。私は正直、回転カップを若干侮っていたのだが、これが意外に面白い。中央のレバーを一生懸命回すことで回転のスピードが変わるのだが、4人の力を合わせて必死に回すと、とんでもなく高速で回転することがわかった。私の人生で、これほどクルクル回ったのは初めてではなかろうか。皆、この回転コーヒーカップの実力を過小評価しており、どこのディズニーでも大して並ばず乗れるので、スペースマウンテンなどで1時間並ぶより、コーヒーカップで何回も回転するほうが私は楽しいと思う。

私といつか(夏休みに数日間来日する予定である)、ディズニーランドでコーヒーカップに乗って共に回転したい、という親愛なる読者の皆様(女性限定)におかれましては、ぜひこちらまでご連絡をお願い申し上げたい。

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