コスパ最悪!「ダイエット貧乏」のイタい特徴 カネばかりかさんで、ちっとも痩せない…
では、どうすればいいのか。まずは、比較的ムリのない「プチ糖質制限」からスタートし、リバウンドリスクを減らすことです。これは、3食のうち1食だけ主食をカットする緩やかなコントロール方法(もちろん、お菓子やジュースの類を止めることは大前提)。これまで糖質まみれの食生活を送っていた人ならば、これだけでも十分目に見える効果が得られるはずです。
もうひとつ大事な注意点としては、糖質を抜いた分、ダイエットの要となる栄養素である「たんぱく質」と「良質な脂質」の摂取量を増やすこと。たんぱく質は代謝を高めるために必要な筋肉の材料に、そして脂質は代謝に必要なホルモンの材料になります。両者は、体脂肪の燃焼には絶対外すことのできない栄養素です。
ちなみにたんぱく質と脂質を両方効率よく摂れるのは、肉、魚、卵といった動物性の食品です。肉と魚は、1日手のひら2枚分の量(約200g)以上を摂ることを目指し、これプラス、納豆や豆腐など植物性たんぱく質を多く含む食品を積極的に食べるようにしてください。
肉や魚などの動物性食品は、米やパンといった糖質主体の食品よりもどうしてもコストがかさみますが、ここはダイエットを成功させるための必要経費として割り切りましょう。
贅肉を育てるだけ!?「グリーンスムージー貧乏」
ここ数年、大人気のグリーンスムージーやコールドプレスジュース。街にはジュースバーが軒並み増え、コンビニなどでも関連商品が棚を占めています。これは、「野菜や果物ならいくら食べても大丈夫。ビタミン・ミネラルもたっぷりだし体にヘルシー!」という、われわれ消費者の野菜・果物に対する“絶対信仰”から来ているものでしょう。
確かに野菜はたんぱく質も脂質の量も少なく、栄養素が低いので、葉物野菜100%で出来た青臭いグリーンスムージーだけを飲んでいれば、みるみるやつれるようにヤセこけていくに違いありません。
しかし、市販品、または自家製の多くのスムージーは飲みやすさを優先するために果物が投入されているはずです。その果物は、ショ糖と果糖からなる糖質のかたまり。たとえばバナナ1本には、ご飯茶碗半分に匹敵する量の糖質が含まれていることをご存知でしょうか。どうしてもビタミン・ミネラルを摂りたいなら、果物ではなくサプリメントで補えば十分でしょう。
それほどの利点が見いだせない飲み物にも関わらず、都内のジュースバーなどではコールドプレスジュースが1本1000~1500円前後の高値で販売されています。たとえジュースを手作りしたとしても、このご時勢、野菜や果物に相応のコストがかかることは否めません。これほど費用対効果の低いダイエットフードはほかにあるでしょうか。
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