コスパ最悪!「ダイエット貧乏」のイタい特徴 カネばかりかさんで、ちっとも痩せない…

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コスパの悪いスーパーフードにそこまでこだわらなくても、近所のスーパーには栄養価抜群でお手頃な“超スーパーフード”がたくさん売られています。完全食といわれる卵や、ビタミン、ミネラル、鉄の含有量が突出して高いレバー、納豆や味噌などたんぱく質豊富で腸内環境も整えてくれる発酵大豆食品、良質な脂質を多く含むサバ、アーモンド、アボカド……。

これらの食べ物は、話題のスーパーフードに決して引けをとらない、ダイエッターの必須栄養素を備えています。

また、ブームに便乗するカタチで世に出回っているスーパーフードの加工品にも注意が必要です。「アサイーの落とし穴」については自著でも述べていますが、果物、グラノーラ、蜂蜜をたっぷり混ぜ込んだ市販のアサイーボウルや、砂糖やブルーベリーエキスを投入した“自称”アサイードリンクなどは、もはやアサイーとは別の食べ物。アサイーが持つポリフェノールの有用性を凌駕するほどの糖質が含まれており、ヘルシーフードとは言い難い姿に成り変わっています。

リバウンドを繰り返しがち…「糖質カット貧乏」

ここ数年、「低糖質」「糖質オフ」などの呼び名で、糖質の摂取量をコントロールするダイエット法が脚光を浴びています。

糖質とは、たんぱく質、脂質に並ぶ三大栄養素のひとつ。具体的には、主食といわれる米、パン、うどん、ラーメン、パスタなどの小麦製品、果物、お菓子やケーキ、ジュースやアルコールなどの嗜好品、その他ドレッシングや焼き肉のタレなどの加工品……さまざまなものに含まれています。

糖質は脳や体を動かすエネルギーとして使われますが、必要以上に摂り過ぎると、残念ながら脂肪として蓄えられ、贅肉と化します。肥満の原因の多くは糖質の過剰摂取ですから、世の中にあふれる糖質とどのように付き合っていくかは極めて重要な課題です。

よく見られる失敗パターンはコレ。早急な結果を求めて3食主食抜きの“糖質断ち”を行ったあげく、禁断症状へ陥り、ある日タガが外れてドカ食い→リバウンド……。身に覚えがある方もいるのではないでしょうか。

これまで好きなように糖質を摂り続けてきた人からいきなりすべての糖質を取り上げるのは、想像以上にハードルが高いことです。なぜなら「糖質依存」とは、タバコをやめられないニコチン依存、アルコールをやめられないアルコール依存と同じ類の中毒症状だからです。

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