育ちの悪い娘は、「よい母親」になれるのか? 「誰に対しても誠実」を心がければ大丈夫!

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これらを総合しますと、人間関係で大切なことは、豊富な語彙力ではありません。知ったかぶりや物知り者ぶって話すのも、会話がピント外れになったり、心にもないのに相手を小バカにする口調になることがあり、要注意です。教養を積むことは大切ですが、これも道半ばの人は人前で話すなということになり、絶対条件ではありません。

それ以前に大切なことは、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」をモットーに、自分と他人を欺くことなく、誰に対しても素直で誠実、謙虚であろうとする努力です。

情に棹させば流される

昨今は昔に比べ人間関係が希薄化していると言われますが、被養育環境が良くなかった人には、最初、他者との距離の取り方に苦労する人が多いようです。

褒めておけば間違いないと言わんばかりに相手を褒め殺しにする人がいますが、悪意がなくとも自分が軽んじられているようで、不愉快です。一方他者の感情をおもんばかる余り、何でもかんでも同調・同意する人がいます。いずれも必要以上に自分の感情や考えを消し、他人に流されて生きている人のようで、信頼度は落ちます。

それ以上に信頼できない人は、言葉で表現すれば穏便に済むことでも先に感情を出し、不機嫌になったり怒ったりする人たちです。会っていても不愉快にさせられること多く、会う前から気が重くなります。誰からも好かれるわけがなく、結局は自分で自分の足元をすくうことになります。目下の相手の人格をも尊重する“人間ができている”人や教養人の多くは、人前での感情のコントロールも完璧なのと対照的です。

以上からの教訓は、過度な警戒心や他者へのおもねりは、人間関係に壁を作ります。理性より感情の向くままに言動する人は、結局は真実の人間関係を結べません。

安っぽいプライドを持っている人ほど、意地っ張りが多いものです。小さいことにこだわり、自分に甘く他人に厳しく、引くことを知りません。このような人たちはいつも自分がいちばんなので、嫌われても反省がなく、進歩がないところが問題です。窮屈さは、それに付き合わされている方が感じます。

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