実家から帰ってこない妻と離婚すべきか? 妻のわがままを許した夫側の責任も大きい

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私もこのコラムで、口を酸っぱくして食卓のある家庭の大切さを繰り返してきましたのはこのことです。朝・夕食は家族のために整えられたものを家族で囲む、基本的な習慣が大切なのです。夫婦のどちらが料理を担当するにせよ、準備する人の心配りや共に食することの習慣や楽しみの共有が、そのまま絆として育まれていくのです。

ありふれた日常の繰り返しには、疲れたり嫌になったりすることが多々あるものです。それでも、ルーティーンの家事を粛々とこなしていく習慣が責任感になり、不得手だった作業を得意にしたり喜びに変えたりしていくのです。苦手だからという理由でこの生活上のルーティーンを放棄することは、生活者の精神的な成長まで止めてしまうものです。家族に対する責任感の希薄化にもつながります。

自力で料理の香りがする家庭を作ろう

ところで長居様も、今の事態を招いた責任の一端はあります。わがままな夫人流に従いすぎたツケがきているのです。

私の友人の柴田氏は、超わがままで料理をしない前夫人と、65歳の定年離婚に成功しました。彼は結婚以来、一人で外食して帰宅する生活に耐えていました。1年後に再婚した彼の相手は、やはり料理をしない女性でした。料理の匂いがしない家庭の味気無さと、そのことが招くすれ違いを熟知している彼は、一念発起して“男の料理学校”へ通いはじめました。

半年後の私たちの持ち寄りパーティーでは、いつも手ぶらだった彼が、薄味だがしっかり味がついた見事なブリのアラ炊きを作ってきて、仲間を感動させました。

彼は簡単料理の応用力も身に付き、新夫人と毎日家で食卓を囲む日々に満足気です。料理する匂いがある家庭が必ず円満というわけではありませんが、それがない家庭は経験上ですが、かなり危ういのは確かです。

あなたは間もなく、娘を幼稚園へ送る責任も無くなるでしょう。朝食に行くことすら気まずくなるのは必定です。両方の実家での夕食も、あてに出来なくなる時が来ます。この状況を考えると、基本的に、自分が食べる物は自分でできるようにするべきです。

生野菜は洗ってちぎって市販のドレッシングで、干物は焼くだけ、生魚は塩をして焼くか炒めてレモンか醤油をかけるだけ、ステーキは焼いておろしポン酢などと、簡単なものからご自分で作られてはどうですか。そして妻子と会う週末は、徐々に家庭であなたの料理を振る舞うのです。そのうち夫人が手伝ったり、お嬢様だけでも泊まって行くと言い出したりするかもしれません。

今、夫人と離婚したからといって、寂しくない人生が次に保証されているわけではありません。しばらくは結論を急がずあなたも自立し、徐々に話し合いとあなたの変革で、より良い着地点を作っていくほうがいいと思います。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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