東京ディズニー、30周年の“目玉商品”は 限定販売がファンの購買意欲をそそるか

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TDSの季節イベント「ミッキーとダッフィーのスプリングヴォヤッジ」の一幕。ダッフィー(写真中央の左)とシェリーメイ(同・右)の関連グッズは、TDSにおける各種イベント期間中の限定販売品として人気が過熱している。

チケット収入についてはこの間、2011年4月にチケット値上げをした効果により、多少の伸びが見られた。とはいえ、1回の入場に必要なチケットはあくまで1枚であることから、再度の値上げをしたり、期間限定の学割チケットなどの頻度を減らしたりしないかぎり、1人当たりチケット収入が今後大きく増える可能性はない。

また、飲食販売収入については、これも胃袋の大きさには限度があることから、1人当たりでは横ばいぎみで推移している。OLCでは、持ち歩きながら食べられる「ワンハンドメニュー」を充実させることなどにより、飲食販売収入の底上げを狙っている。

ダッフィー関連など限定グッズが人気過熱

一方、商品販売は、チケット収入や飲食販売収入に比べて、ゲスト1人当たりの消費量に制約が少ない。1人当たり単価の向上を狙うとしたら、まさにこのグッズ販売をいかに伸ばすかに懸かってくる。

OLCでは、通常のグッズ販売のほか、TDLとTDSで年間合わせて10回以上行っている季節イベントのたびごとに、期間限定のグッズを発売している。

たとえばTDSで3月18日から始まった春の季節イベント「ミッキーとダッフィーのスプリングヴォヤッジ」では、TDS独自の熊キャラクターである「ダッフィー」とそのガールフレンド「シェリーメイ」に春めいた装いをさせた人形などを期間限定で販売している。

ダッフィー関連グッズは日本国内ではTDSでしか買えないうえ、スプリングヴォヤッジ期間中の限定販売とあって、店頭では“くま狩り”と称されるほどの人気過熱ぶりを見せている。

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