東大合格請負人が「シェアハウス」に注ぐ熱血 自主性のない子どもほど、共同生活で変わる
鬼頭:なんだかマインドマップやロジックツリーに似てますね。
時田:そうですね。ただ若干違うのが、マインドマップやロジックツリーを誰かに説明する作業までする人は、あまりいません。よくある授業では、テーマについてもすべて講師側が選んでしまい、みんなやってみましょうというスタイルです。
だけど私の場合は、自分で作ったマインドマップからテーマとなるものをまず探してみよう、自分で探せない場合、周りの人と一緒になって探して、テーマが見つかったらそれについて説明しようという流れをとっています。自分自身で課題を見つけて行動するということを、大切にしています。
ばらばらに見える教科の勉強を、つなげてみる
鬼頭:そもそも教科ごとに授業されているんですか?
時田:授業では、教科を限定しません。関連性で教科を超えて教えていきます。私が思うに、それぞれの教科は別々のものに見えて、土台は全部つながっている。たとえば、地理と理科はちょっと縁遠い世界に見えますが、石炭と鉄鉱石が豊富に取れる地帯は工業が発展しやすいという事実があり、その原因は化学の分野で説明ができます。地域の特色について「ああ、そういう原理になってるんだ」という、より強い納得感を得られます。
最初は地理の話だったのが理科に飛んで、理科に飛んでから世界経済の話になって、数学の計算の話になったり、最後にまとめる時には国語の力が必要だったり……。それに関連する英語の新聞記事も見てみようとか。
垣根を越えたこれらの学習方法を実践した人たちは、社会人になっても強い。上司に報告する際にも、これをこういう発想に変えればうちの売り上げすごく上がるんじゃないか、みたいな機転が利きますよね。
鬼頭:教えるほうの力量がめちゃめちゃ問われそうですね。
時田:問われますね(笑)。
(撮影:尾形 文繁)
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