本番で「勝つ人」と「負ける人」の決定的な差 最強の金メダリストは「単純」に実行している

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スポーツではよく「気負いすぎて失敗した」という言葉を聞きます。前に何千回も成功しているのに、勝敗がかかった場面でフリースローをはずしたバスケットボールの選手。満塁サヨナラのチャンスがある打席で三振に終わった野球選手。彼らはほかの状況でなら別の結果を出したかもしれません。

では、「気負いすぎる」原因が何かといえば、本番という、通常以上のプレッシャーを感じる場に置かれたからです。

気負いすぎとは、プレッシャーを感じて、身体ではなく精神面が最良の状態になれないことです。ふだんは上手にできる人でも、重圧がかかるとふだんどおりにできなくなる。状況に負けて、「自分がそこにいるのは勉強してきたことや練習してきたことを行うためだ」という単純な理由を見失ってしまうのです。先を見て、結果に意識を向けてしまう。失敗したらどうしようと思ってしまう。

プレッシャーがかかる状況に直面したときは、自分自身と自分のプランだけを見つめましょう。“いま”に集中して、これまで何回も完璧をめざして練習してきたことをそのまま行うことです。それさえ守れば、望みの結果はついてきます。

「最強の金メダリスト」が本番中にめざしていること

マイケルは試合で気負いすぎて失敗したことがありませんでした。では、つねに勝ったかといえば、そんなことはありません。しかし、それはその日、ライバルが彼よりもよい泳ぎをしたからです。

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彼が気負いすぎずにいられたのは、勝利を目標にしないで、タイムを目標にしたからです。「自分がコントロールできるもの」に焦点を合わせたからです。

私が目標として与えたタイムがうまくいけば、もちろん金メダルにつながることもありますが、その場合でも、めざすのはあくまでもそのタイムを出す泳ぎです。

マイケルは「負けるのが嫌い」だと言ってきました。しかし彼が本当に嫌うのは、目標を実現しそこねることです。誰かに負けるのと、自分に負けるのは違います。自分に負けることは許されない。大事なのは、ただそれだけのことなのです。

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