高校球児のタバコ、「連帯責任」は時代錯誤か

かつては「野球部以外」の不祥事で出場辞退も

たとえば、春夏通算5回の優勝を誇る横浜高校は、地方大会への登録選手が決まった時点で“お役御免”となった3年生のために、監督が他校との試合を企画し、レギュラー選手もそれをバックアップし、それまでの労をねぎらうという。こうしたことを通じて、チームとしての一体感が維持され、大会に向けての士気が高まるのである。

他方、“お役御免”にしないよう工夫している学校もある。具体的には、慶應義塾高校のように、これから対戦することが予想される相手チームの情報収集や戦力分析をさせたり、興南高校のように野球用具の管理や部室の環境維持のための仕事を任せたりするといった具合である。

さらに、那覇高校では、地方大会に出場する20名の登録選手のうちの17名を生徒たちに選ばせている。そうすれば、自分たちが選んだチームという自覚が生まれ、一体感が増すと考えられる。

高野連の役割

こうしたさまざまな工夫はあるにせよ、成人前の未熟な高校生の集団をまとめ上げ、チームの勝利という目標に向けてすべての力を結集させるのは至難の業である。

監督の中には、そんなときに頼りになるのが実は高野連だと言う人もいる。不幸にして野球部内で何らかの事件が発生したときには、問題の大小にかかわらず直ちに管轄の高野連に相談し、意見を聞くことが肝要であるそうだ。高野連には不祥事の内容と世間が求める“高校生らしさ”を天秤にかけたうえで適切な判断を下す、圧倒的な経験の蓄積があるからだ。高野連のアドバイスにより解決できた問題もあるという。

すなわち、高野連の役割とは、時代に応じた“高校生らしさ”の基準を示すことにより、監督や部長など指導する側にとって、野球部のガバナンスを容易にすることなのである。

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