日産"ブラジル子連れ赴任ママ”、腹の決め方

1歳、7歳を連れ、いざ地球の裏側へ

小林さん、小林さんの夫、妹、妹の夫と4人が布陣を組めば、不測の事態も大体“どうにかなる”。さらに、実家と姉妹2人の住居も近いことから、いざとなったら実家の両親のサポートもお願いできる。こうして、「育児トライアングル体制」を敷くことが、小林さんの「サバイバル戦略」のひとつだ。

ノルマ未達の場合の、おにぎり作戦

万全の構えのつもりでも、子育てには予測不能の事態が多々起きる。そのひとつが、子どもの病気だ。小林さんには、この問題にも、頭を痛めてきた。

「上のお兄ちゃんは小さい時は病気がちで、2週に1回は保育園から呼び出しの電話がかかることもありました。当時は携帯電話もない時代。部署に外線電話が鳴るとドキッとしたものです」

そんなときは、這ってでも保育園にお迎えに行かなければいけない。そのうち、いつでも、こうした事態に備える準備を欠かさなくなった。

「自分がやっている業務はつねに誰かとシェアして、1人で抱え込まない。早退するときは、進行中の仕事はこのサーバーのここに入っていますと、必ずメモを残す。

あとは、何といっても仕事を前倒しでやること。明日やろうかなという仕事も、今日やる。私は毎朝、通勤電車で1日の仕事計画を立てるのですが、いざ出社すると仕事の優先順位は変わるもの。だから、お昼に一度その計画を見直します。そして、昼までのノルマができていない時は、おにぎり片手に、昼休みのうちにやってしまうのです」

こうした地道な努力を積み重ねた結果、小林さんは順調にキャリアを積んでいった。日産自動車とルノーの中南米地域協業プロジェクトが無事終了した後は、同じく中南米の広告や販売促進などマーケティング業務に従事。そして、長男出産からおよそ6年後、35歳のときに、第二子の女児を授かった。

育休後の降格は、コンプライアンス的に”ない”

仕事に穴をあけるのが嫌な小林さんは、第二子出産後も、わずか5カ月で現場に戻った。

よくワーキングマザーを取材すると、育休復帰後、以前にいた第一線から外され、サポート業務に追いやられた、格下げされたなどという話をよく聞く。ところが、小林さんの場合、復帰後すぐにマネージャーに昇進したというから驚く。

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