東京マラソン、2時間53分で走ってみた 記者が挑戦したビッグイベントの実像と動いたおカネ

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完走後にたどりつく東京ビッグサイト内のホールに並べられた手荷物。まだ早い時間の到着だったのでびっしり

大会当日の出走前に、新宿・東京都庁のスタート地点で預けた荷物が、完走後に到着した東京ビッグサイトのホールに整然と並べられている光景も圧巻だった。記者が荷物を受け取ろうと自分のゼッケンナンバーのエリアに近づくと、ボランティアの方々が大声で「22196(ゼッケンナンバー)です!」と叫び、すぐに自分の荷物を持ってきてくれた。

完走後、次々にもらったおみやげ一式

完走記念としてメダル、スポーツタオル、スプレー式鎮痛消炎剤(久光製薬の「エアーサロンパス」)、バナナ、みかんなどのおみやげも満載だった。唯一、不満があるとしたらスタートの混雑ぐらいだろうか。東京の街を貸し切って走り、給水・給食を満喫しておみやげまでもらうとなると、1万円という参加料は決して高くない。

東京マラソンは今年、世界のトップレースで組織する「ワールド・マラソン・メジャーズ」に加わった。ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティと並ぶ世界6大大会の仲間入りをしたのである。日本は安全で、「思いやり」や「おもてなし」を意味する、さまざまなホスピタリティが整った国であることが評価されている。

記者も実際に参加して、間違いなく世界にも誇れる大会だと感じた。東京マラソンには今後、海外からの参加要望者も増えるかもしれない。普段は何だかゴミゴミしているが、東京って意外と良い街なんだと実感した1日でもあった。

武政 秀明
たけまさ ひであき / Hideaki Takemasa

1998年関西大学総合情報学部卒。国産大手自動車系ディーラーのセールスマン、新聞記者を経て、2005年東洋経済新報社に入社。2010年4月から東洋経済オンライン編集部。東洋経済オンライン副編集長を経て、2018年12月から東洋経済オンライン編集長。2020年5月、過去最高となる月間3億0457万PVを記録。2020年10月から2023年3月まで東洋経済オンライン編集部長。趣味はランニング。フルマラソンのベストタイムは2時間49分11秒(2012年勝田全国マラソン)。

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