中高生は恋愛が成就すると、2人の幸せを周囲に知らしめたくなります。LINEの閉じた世界にとどまっていられません。中高生が拡散に使うのは、LINEの次に利用率が高いTwitterです。Twitterでも、プロフィール画像をツーショット画像に変更したり、自己紹介に「○○の隣にいさせてもらっています」など、交際相手の名前を書いたりします。しかし、それだけではありません。中高生が行うのは、「カップル共同アカウント」です。
共同アカウントとは、パスワードを共有してひとつのアカウントを複数人で利用するスタイルです。彼らは、部活の公式アカウントや女子同士のグループでも共同アカウントを運営しています。カップルでひとつのアカウントを作ることは、自然な流れなのです。
「○○カップル共同アカ」などの名前で開設したアカウントには、2人のデートの様子や、「早く会いたい」「明日にならないかな」といったお互いへのメッセージ、LINEでのラブラブトークのスクショなどが投稿されます。プロフィール画像はもちろん、ツーショット写真、付き合い始めた記念日も「since(日付)~」とプロフィールに記載します。
さて、「そんなアカウントを誰がフォローするんだ」と思う人は多いでしょう。カップル共同アカウントは、カップル共同アカウント同士でフォローし合うことが多いのです。「カップル共同アカウントを応援するアカウント」を通じて知り合い、お互いの幸せを応援するのです。応援ってなんぞやと思いますが、「いいね」とリツイートをする「らぶりつ」などを指します。
最近は、芸能人や読者モデルのカップルもSNSでツーショットやラブラブな日常を発信しています。カップルが幸せをネットに公開するのは、自然なことだととらえる子が多いのかもしれません。また、共同アカウントはTwitterが中心でしたが、Instagramで作成する人も増えています。Instagramの流行という要因だけでなく、複数アカウントの切り替え機能がサポートされたことも大きいと思われます。
別れたらプロフを変更してツーショット画像を削除
カップルが別れると、LINEやTwitterのプロフィールを自分だけの画像に修正します。LINEのタイムラインやTwitterに投稿した2人の画像は、ひとつずつ削除します。共同アカウントはアカウント削除に手間がかかるため、「別れました」などのアカウント名に変更し、非公開アカウントとして残されることがほとんどです。Twitterを「別れました」で検索すると、過去の共同アカウントがずらりと表示され、物悲しさを感じます。
昔は別れた恋人の手紙や写真を捨てられず、大切にしている人もいました。今の中高生は元カレ、元カノのデータを削除するのが最もつらいときかもしれませんね。
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