470試験を制覇!超絶「資格マニア」の勉強観 誰にも「資格貧乏」なんて言わせない

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鈴木:ありますね。ただ、それもゲーム感覚で楽しんでる感じはあります。一つのイベントと思って。ゲームでも難しい要素がなくてただ楽なだけだと、面白くないじゃないですか。

鬼頭:なるほど。

鈴木:あとは、本当にいろんな資格を並行して勉強しているので、計画をちゃんと立ててやるのが無理なんです。大学受験みたいに、ある1個の試験を長期間で勉強するときは、やることを日単位に落とし込んでノルマ配分をしたりしていましたけど、今はそうもいかない。

だから、そのときそのとき、やりたいものをやっている感はありますね。これに飽きたらこっちをやるとか、ちょっと疲れているときはテンポよく解いていける問題集をやるとか、勉強しているテーマに関連する読み物的な本を読むとか。逆に、今日は集中してやれそうだなと思うときは、ある程度 じっくり取り組む系のものをやるとか。その日その日でコンディションを見て。

鬼頭:アスリートみたいな感じですね。「今日ちょっと調子悪いな、ジョギング軽めにしておこう」みたいな(笑)。

最短ルート合格が目標なら、使えるものは何でも使おう

鈴木秀明(すずき ひであき)/1981年8月4日富山県生まれ。東京大学理学部卒。東京大学公共政策大学院修了。取得資格は行政書士、中小企業診断士、気象予報士、証券ア ナリスト、宅建、FP1級をはじめ約470個(2016年7月時点)。「資格アドバイザー」「ライセンスアセッサー」として雑誌・ラジオなどへのメディア出演多数。 ジャンルを問わず幅広い資格・検定を取りまくるのが日課で、ほぼ毎週何かしら試験を受けている

鈴木:無理やり勉強時間を見出すよりは、楽しいから隙間時間さえあればやっちゃう、ってところもありますね。寝る前のベッドの中とか、移動時間とか。

鬼頭:多くの読者の方は資格試験の勉強を始めるとき、独学か予備校か、悩むと思うんですよね。鈴木さんはどちら派ですか?

鈴木:僕自身は独学で通しています。一つのポリシーとして。独学でこれだけ資格を取っている人というのが一つの軸としてあるので。

鬼頭:一般の人については?

鈴木:最短ルートでの合格だけを目的とするのであれば、予備校でもオンライン学習でも、使えるものは使ったほうがいいとは思います。なんだかんだ、おカネで時間を買えるようなものなので。

鬼頭:僕は個人的には、独学のほうが効率がいいんじゃないかと思っているんですが、どうでしょう?

鈴木:僕自身もそう思います。でも1人だとやれない人とか、講座などに申し込んでしまえばやる気の出るタイプの人って、多いと思うんですよ。ある程度自分を律することができるとか、ちゃんとやり方をうまいことできる人であれば、独学で全然いけるんだろうとは感じます。

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