脳をだます「VR技術」は怖いものなのか? 偽モノの定義が変わる!VRが作る新秩序

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これから、VRとかかわる業界はさらに増え続けるでしょう。なぜなら、VRの先にあるのは、「MR(ミックスド・リアリティ)」、つまり現実の風景とVRの融合だからです。数年前、グーグル・グラス(メガネ型のスマホ)が話題になりましたが、今後アレが劇的に進化した機器、「MRゴーグル」がやってきます。

暮らしをより良いものに変えていく

マイクロソフト社や、Googleが支援するMagic Leap社などから、近いうちにMR用のゴーグルが発売されるのでは、と言われていますが、これが引き起こす出来事は、もはや奇跡に近いものです。例えば、耳の聞こえない人がMR用ゴーグルを使うと何が起きるのか?最高ですよ……

目の前でしゃべっている人間の顔の下に、リアルタイムで、映画みたいに字幕をつけることが出来ます。私、これを「ろう学校」で、耳の聞こえない高校生たちに話したことがあるんですが、これを聞いた時の彼らのハッとした顔!表情がパーッと明るくなっていました。科学とか技術って、こういう為にあるんですよね。

他にも、例えば何百キロも離れた離島の急患。現地のMRロボットを東京からゴーグルで操作して緊急手術。こんな取り組みも本気で始まっています。

さらには海外旅行に出かけた時、風景の中にある現地の文字を、母国語に書き換える。スマホアプリなら、もうありますよね。それがMRゴーグルと融合すれば、お年寄りの海外旅行だって、かなり安心でしょう。私たちはいま、その始まりを見ているのです。どうです?ワクワクしませんか?

実は今朝、「長澤まさみさんに告白されて照れる」というスーパーデリシャスな夢を見たのですが、目覚めた時、「きっと未来のVRやMRってこういう感じなんだな……」って、なんかすごく納得しました。VRっていい、なんかイイね!

VRやMRが暮らしをより良いものに変えていく、そんな道具の使い方を心がけたいですね。

小木曽 健 国際大学GLOCOM客員研究員

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おぎそ けん / Ken Ogiso

1973年生まれ、埼玉県出身。複数のITベンチャーを経て現職。書籍や講演、メディア出演などを通じて「ネットで絶対に失敗しない方法」やネットリテラシーに関する情報発信を幅広くおこなっている。これまでに企業、学校、官公庁などで2000回以上、のべ40万人に講演。著書に『11歳からの正しく怖がるインターネット』(晶文社)、『ネットで勝つ情報リテラシー』『大人を黙らせるインターネットの歩き方』(筑摩書房)、監修に『13歳からの「ネットのルール」』(メイツ出版)他多数。

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