誕生100余年、「都電荒川線」の変わらぬ魅力

歴史や車両について、のんびりと振り返る

華やぐ春、飛鳥山公園の桜を見ながら都電が走る

大都市ではもはや貴重な存在となっている路面電車だが、各都市では新路線の計画が立てられるなど、見直しが始まっている。環境に優しい公共交通機関として、年配者が乗り降りしやすいように床の低い新型車を続々と導入するなど、路面電車も大きく変化しているのだ。

東京で唯一残った都電の路線「荒川線」。誕生して100年以上の歴史をもつ同路線は、三ノ輪橋~早稲田間をのんびりと走る。ここでは、そんな都電荒川線の歴史や車両について、同路線のようにのんびりと振り返っていこうと思う。

王子電気軌道が都電荒川線の起源

当記事は、「GetNavi web」の提供記事です

“チンチン♪”……停留場を発車する時に、優しい音色が車内に伝わる。この“チンチン♪”が名物であり、代名詞にもなっている都電荒川線は、三ノ輪橋を起点に早稲田までを結ぶ12.2kmの路線だ。

路線を開業させたのは王子電気軌道。1911年に飛鳥山上(現飛鳥山)~大塚間を、1913年には三ノ 輪(現・三ノ輪橋)~飛鳥山下(現・梶原)間を開業させた。そして1942年、東京市に事業譲渡されたことで都電路線の仲間入りを果たした(当時は東京市電)。

都電車両のなかでも最古参となった7000形。都電の古い塗装を再現した車両も走る

他の路線が地下鉄の開通や車の普及などを理由に相次いで東京の街から姿を消すなか、27系統と32系統の都電として運行されたこの路線は最後まで生き残ったのだ。やがて、27系統(三ノ輪橋~赤羽)の一部と32系統(荒川車庫~早稲田)両系統の路線を直通で走る電車が運行されるようになり、都電荒川線と呼ばれるようになった。その結果、いまでは都電唯一の貴重な路線となっている。

次ページ古参車両から新型車へと切り替えが進む
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