誕生100余年、「都電荒川線」の変わらぬ魅力

歴史や車両について、のんびりと振り返る

三ノ輪橋からは専用軌道が続き、電車の運行もスムーズだ。とはいえ、町屋駅などで大通りを横切るときは交差点の信号を守らなければいけない。このあたりの交通事情は、路面電車ならではのところだ。

5月の沿線はバラの花で包まれる。都電のスタッフと地元のボランティアが丹精込めて育ててきたものだ

王子駅前の停留場を出ると併用区間へ。JR線のガード下をくぐると、67パーミルの急坂を一気に上昇。王子駅前と飛鳥山間はかつて、東京のあちこちを走った路面電車の雰囲気が感じられる区間だ。しばらく走ると、大塚駅前に到着。車内はいつの間にか下町から山手へ。乗車している人たちもどこか山手らしい趣になる。

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荒川線の路線図(TRAIN DATAより)

都電雑司ヶ谷を過ぎると線路はアップダウンを繰り替えす。鬼子母神前を過ぎたらひたすら下り坂。神田川の橋を越えて、電車は左に急カーブ。新目白通りの真ん中にある専用軌道を走れば、終点・早稲田に到着だ。

昭和40年代、フォークソングで唄われた神田川や面影橋。こうした地名に青春時代を思い出す世代も多いのではなかろうか。神田川沿いの停留場はセンチメンタルな気持ちを思い起こさせる風情が色濃く残されている。

路線名:都電荒川線
運行事業体:東京都交通局
営業距離:12.2km
軌間:1372m
料金:170円(ICカード利用165円)
開業年:1913年

 

※王子電気軌道が飛鳥山上(現飛鳥山)~大塚間、その後、三ノ輪(現・三ノ輪橋)~飛鳥山下(現・梶原)間の営業を開始

(文・撮影/星川 功一)

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