「浮気確定」の前に妻が自爆してはいけない 夫のメールをのぞき見するのはルール違反

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私が香港に長期滞在していた時のことです。外資系企業でバリバリ働く30代の張氏は、家庭を顧みる間がありません。今どきのヤングパパには珍しく、妻子にもさほど優しくはありません。土・日はぐったりと家で寝転ぶパターンだったそうです。

どのような夫婦の話合いがあったか知る由もありませんが、張氏は土曜日だけは、4歳の上の子と遊ぶことになりました。最初はいやいやながら香港のディズニーランドへ子供を連れて行ったそうです。そこで子供が喜ぶ顔に父性が目覚めたのかどうかは分かりません。

父親としての出番を作ってあげよう

私がそれを本人から聞いたのは、ディズニーの回数券を買って、毎週通うこと半年以上が経っていました。今ではその日が自分の気分転換にもなっているそうで、ディズニー行きの電車の列に、子どもと楽しそうに並んでいました。

これが参考になるかどうかは分かりませんが、あなたのあきらめから、彼は父親としての出番まで失っている部分もあるかも知れません。何か夫君の得意なことや、公園遊びとか本屋さんへ絵本を買いに行くなど、簡単で具体的なことを一つだけ子どもにおねだりさせる形から習慣化していくのはどうですか。少しでも家族に関心を向ける作戦です。

不自然な動機や無理やりから始まっても、それが中味を伴うようになる例はいくらでもありますから。

もちろん、今回紹介した明子さんの事例や香港の事例が、ともみ様の事例に当てはまるかどうかは、より実際の情報をお持ちのともみ様がご自身で判断されることです。ですが、くれぐれも、深刻な浮気とそうでないものを安易に混同し、離婚を自分から急いではいけません。

問題を大きくしないで解決策を探るのも妻の知恵であり、ボタンの掛け違いを直す努力の前に、全てを引き裂いてしまってはいけないのです。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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