トラッドな吸血鬼やフランケンシュタインとは違う
ゾンビの内包する文明批評性
21世紀になって復活したもの。各分野にいろいろあるはずですがコンテンツの世界では意外なことに「ゾンビ」が復活しています。
1979年日米公開の映画『ゾンビ』でブームを起こしたゾンビですが、その後、停滞。しかしなぜか21世紀に入ってゲームの映画化やリメークなどのヒット作が相次ぎ、現在では毎年のようにオリジナルの話題作が公開。大いに活況を呈しています。
「ゾンビは、まさにゾンビのようによみがえった!」
そうするうちにアメリカの政治学者、ダニエル・ドレズナーが「もしゾンビ出現というグローバルな災害が発生したら、既存の政治理論はいかに対応するのか」を大まじめに問いかけた、『ゾンビ襲来』という書籍まで登場。日本では白水社から翻訳版が出て注目を集めています。
ドレズナーも言っていますが、確かにゾンビとは、吸血鬼やフランケンシュタインなどのトラッドな怪物とは違い、こうした企画が成立するだけの文明批評性を内包したキャラクターでした。
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