バーで、コミュニケーション・トレーニング(下) 婚活のスキルも、磨けます。

✎ 1〜 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

同じ空間で、同じ日本語を話していても。

あるカップルが、部屋で一緒にテレビを見ていたとします。画面には、一昔前のアイドルが、体にバスタオルを巻いて、露天風呂の中から雪景色を眺めるシーン。

♀(彼女)「いいなぁ、雪の露天風呂かぁ。気持ち良さそう」(そして傍らの彼氏に)「ねぇ、こんど、温泉行かない? 雪の露天風呂なんて最高!」

♂(彼氏)「…(ええー、温泉? 雪のシーズン限定? オレ、こんどいつ有給とれるかな? 今月残業少ないし、いくらぐらいかかるかな? うーん)…」と、無言。

「うるさいところはいやだから、スキー場とか近くにないところね。あんまり遠くても疲れるから、2~3時間でつけるところ。そうだ、何着ていけばいい? ちょうどバーゲンだし、新しいコート、買おうかな?」

と、どんどんエスカレート。その間、彼氏は無言。矢継ぎ早に繰り出される彼女のリクエストを、どうやって叶えようか、そもそも叶えることが、現実的に、今の自分にできるのだろうかと、ものすごい勢いで、心の中で検討中。

そんな彼の反応に(表面的には無言なので)、イライラしはじめた彼女。

「ねえ、私の言う事、聞いてる?温泉、行きたくないの?」

「い、いや、そういうわけじゃないよ。でも、実際行くとなると、休みもとらなきゃいけないし、いくらぐらいかかるか、って……」

彼のこの返答が、彼女には煮え切らない、とうつります。そしてついに。

「もういい! 行きたくないならそう言って!」と、切れてしまいます。

さらに、最悪の場合は、過去の彼氏の浮気など思い出し、

「わかった! あの女と行ったことがあるんでしょ?だから私とは行きたくないのね。ひどい!」

と、結局、彼氏の意思を確認もしないまま、ふてくされて、その日は終わり。

次ページ女性にあって、男性にないもの?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事