ネットとリアルが融合していくO2Oという新潮流において、NTTグループは、消費者と事業者の間を情報通信技術でつなぐインフラを提供する。
阪急阪神グループといったリアル世界のインフラを持つ事業者と協業し、ネットだけでなく、リアルの消費者行動をまとめて、ビッグデータとする。そして、ビッグデータを解析し、消費者に最適な情報を提供する。
NTTグループと他のO2O事業者を比較した場合、競争優位性はどこにあるのか。
「R&D(研究開発)が一番大きい。ビッグデータの基盤の部分などだ。西宮に行ってみればわかるが、Wi-Fiを利用した屋内での来店者の位置計測はかなり正確で、来店者の感触もいい。これは口で言うほど簡単ではない。技術力、エンジニアリング能力がNTTグループの最大の強み」と高屋氏。
今後は、ますますネットとリアルが融合していく時代になる。NTTグループは、O2Oを大きなビジネスチャンスとしてとらえている。
今までは情報通信技術を活用しなかったリアル企業や店舗が、情報通信技術を使うことが当たり前になってくる。そのとき、NTTグループとの接触機会が増えるはず。そこを大きなチャンスと見ているのだ。
NTTグループは、つねに日本の情報通信の基盤を担ってきた。O2Oというネットとリアルが融合する世界においても、当然インフラを担うという自負がある。
NTTグループの「本気度」に、O2Oの市場性を逆に感じ取ることができる。
(撮影:今井 康一)
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