NTTが総力を上げる、O2Oの全貌

日本最大級の実証実験の衝撃(下)

ウメダ・スタイルクリップは今後、ゲーミフィケーションの機能を強化していくという。その1つが「ミッション機能」。特定の時間帯に指定の店舗に行って指示された撮影をして投稿したり、ミッションをクリアしたりすると、特典がもらえるような仕掛けだ。

写真共有アプリ「ウメダ・スタイルクリップ」

ソーシャルメディアの活用にも力が入る。

各店舗は、ツイッターアカウントやFacebookページを持っている。グループ会社であるNTTコミュニケーションズが、ソーシャルメディアの運用サポートとして、各店舗に対して効果的な使い方などをコンサルタントすることを担当しているという。

店舗側がいちばん恐れているのは、下手にツイートすると炎上して逆効果になるのでは、という点。炎上しないように、かつ顧客にとって価値のあるものにするためには、どういうツイートがいいのかなどを含めて、NTTコミュニケーションズはコンサルティングをしている。

「ソーシャルメディア上での評判をどう高めるのかという点も、今回のO2O実証実験の中の評価指標」(日本電信電話新ビジネス推進室の福島博之サービス戦略担当部長)。

店舗と来店者の関係性を高めていき、中長期的な流れの中で来店者にお得意様になってもらう。ソーシャルメディアは、顧客との長期的な関係性を作り出すうえで1つの手段となりうる。

チューニングにノウハウ

西宮と梅田で実施されたO2Oは、日本における情報通信の雄、NTTだからこそ実現できたということもある。

例えばGPSの電波が届きにくい屋内での位置計測に苦戦する企業も多いなか、NTTグループは技術力の強みを見せる。

屋内ではGPSの電波が届きにくい。そこでWi-Fiのアンテナを数多く細かく立てている。電波の強さを三点測量すると、5メートルくらいの精度で、かなり正確に来店者の現在地が計測できるという。これは容易なことではない。

次ページ目指すのは、ありきたりでないO2O
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