現代版「スラムダンク流川楓」が伸びたワケ 「NBAに最も近い203㎝」の意外な"過去"
サッカーの内田篤人がインタビューで「大切なことは、すべてスラムダンクから学んだ」と語っていた。『スラムダンク』とは、言わずと知れた単行本発行部数1億2000万部というミリオンセラーのバスケット漫画。バスケ初心者の桜木花道が仲間とともに成長する青春ドラマだが、内田の一番好きな選手は、桜木のライバルとして描かれた「流川楓(るかわ・かえで)」だという。
「日本の最終兵器」
この流川を世界基準にスケールアップさせたような選手が、リオ五輪世界最終予選で「日本の最終兵器」と注目される渡辺雄太(21)だ。
「NBAに最も近い日本人」と言われるサウスポーエースは、米国の大学最高峰であるNCAA(全米大学体育協会)1部に所属するジョージ・ワシントン大の2年生。2メートル3センチの長身ながら、ガードフォワードまでこなす高い技術と安定した守備力を武器に、堂々主力として活躍しており、最終予選での活躍が期待される。
漫画と生身の選手を一緒にするなと言うなかれ。スラムダンク世代なら、渡辺のやわらかいプレーを見れば流川を思い出すだろう。スリムで色白で切れ長の目と、ビジュアルも似ている。
流川は187センチ、75キロだが、渡辺は203センチ、89キロと二回りくらい大きい。予選前に国内で行われた練習を二度見たが、ゴール下はほぼ100%、豪快にダンクをねじ込む。
それにしても、いかにして、このような規格外のビッグマンが現れたのか?
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