あの「ポンプ式スニーカー」、人気再燃の深層 20年ぶりヒットに潜むリーボックのDNA
12月21日午前11時。東京・原宿のキャットストリート沿いにある「リーボック クラシックストア 原宿」。平日にもかかわらず、あるスニーカーを求めて続々と人が吸い込まれていく。彼らの目当ては、この日発売された「フューリーライト」だ。
「シンプルで合わせやすい」と白・黒を2色買いした20代の男性客の足元は、カラフルで存在感のあるスニーカーで固められていた。彼が履いているのは「インスタポンプフューリー」という商品。フューリーライトはその派生商品に当たる。
コロッとしたルックスが特徴のこの靴には、ヒモの代わりにボタンが付いている。このボタンを押すと空気が送り込まれ、足にフィットする仕組み(ポンプシステム)だ。
誕生から20年目に再ヒット
インスタポンプフューリーは誕生から20年目を迎えた2014年、初代モデルの復刻版が発売されたことをきっかけに、爆発的にヒットしている。価格は1万円台後半からと比較的高めだが、原宿の直営店では色やサイズの欠品が相次ぐという。
「欠品商品はどこに行ったら買えるのか、という問い合わせが後を絶たない」(竹内史法店長)。スポーツライターの南井正弘氏は「斬新なデザインが、20年を経過した現在も新鮮さを失っていない」と、人気の理由を分析する。
実は、このスニーカーにはリーボックに脈々と受け継がれてきたDNAが息づいている。
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