米スニーカー専門クリーニング店のすごい技 泥んこ、血だらけのスニーカーも元通りに!
スニーカーマニアたちはかつて、手製の様々な方法でスニーカーを洗っていた。市販の染み抜きペンや歯磨き粉、食器用洗剤を使ったり、歯ブラシで汚れを落としたりしたものだ。
靴用クリーナーはもちろんあった。でも、貴重なエアジョーダンにスニーカー専用でもないケミカルなものを使うなんて、ありえないことだった。
今どきのスニーカー事情、そしてスニーカーのクリーニング事情を知りたければ、ロサンゼルスのリトルトーキョーのそばにあるショップ、ジェイソン・マークを訪れるといい。
一気に54足持ち込んだ客も
店内に入ると、木製の靴磨き椅子がイタリア製のローファーではなくナイキやアディダスのスニーカーを履いた客を待ち受けている。カウンターの向こうには、白いワイシャツにデニムのエプロン、ピカピカのスニーカーという身だしなみの整った若い男性たち。彼らは「SCT(スニーカーケアテクニシャン)」という肩書きを持つ。
彼らはオリジナルのシューケア用品と様々な技術を使ってスニーカーについた染みやかかとの汚れなどを消し取り、アディダスのスーパースターやイージーブーストを買ったときと同じような状態に戻すのだ。
「顧客は大抵1~5足持ち込む」と、創業者のジェイソン・マーク(35)は言う。マークはクリーニング用品の発売を2007年から始め、2年前にショップをオープンした。「最高記録は54足だ」
マークたちは様々な状態のありとあらゆるスニーカーを手掛ける。
「泥まみれのスニーカーも持ち込まれる」と、マークは言う。「ちょっとした修理が必要なものもある。担当のSCTがスニーカーを受け取って『この素材にはこれとこれ』という具合にやっていく」