米スニーカー専門クリーニング店のすごい技 泥んこ、血だらけのスニーカーも元通りに!
SCTマネジャーのジョンマーク・フランシスコは、ひどい状態で持ち込まれたスニーカーの話をしてくれた。血で真っ赤に染まったア・ベイシング・エイプの「ベイプ」だ。
「ちょっとついているなんてものではなく、びっしょり染まっていた。その男性客は独立記念日の花火で自分の手を吹き飛ばしそうになったんだ」と、フランシスコは言う。それでも、丁寧に洗い、磨くと、「スニーカーはほぼ新品のようになった。彼はすごく喜んだ」
これまで1万5000足をクリーニング
ショップで提供するのは、10~15ドル(材質による)の「クラシッククリーン」、23~28ドルの「ディープクリーン」、さらに消臭に加えて靴紐、インソール、裏張りまでトータルにケアをする65ドル~の「パープル・レイベル・ディテール」だ。スタンダードのコースで仕上がりまで3日かかる。
こうしたサービスを受けるには、これまではロサンゼルスのダウンタウンまで足を運ぶしかなかったが、ジェイソン・マークは6月18日、ニューヨーク市内のスニーカーショップ「フットアクション」内に期間限定のショップをオープンした(6月28日まで)。
ロサンゼルス店の様子をからすれば、ニューヨークのショップも繁盛するだろう。マークたちはこれまで1万5000足以上のスニーカーをケアしてきた。取材中も、ランチタイムに若い女性が2足のスニーカーを持ってやってきた。
1足はナイキのエアマックス・ファースト。対応したSCTのジャスティン・ファミラーレがプロの目でチェックする。よくある靴底の汚れが見られた。
もう1足はナイキのローシで、まだ新しいが白のカラーだ。「すごく履き心地がいい」と客のメーガン・ワーデンは言う。「でも汚れがすごく目立つ。白い靴の宿命ね」