新入社員はトートバッグを使ってはいけない 先輩も参考にしたいビジネスバッグ選定術

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ちなみにサイズは「A4の書類がすっぽり入る」サイズを選ぶのが基本だ。もっとも、取引先から受け取った資料が、バッグからはみ出るような事態は避けなければならない。また「取引先が常にB4封筒を使っている」という場合なら、事前にリサーチしたうえで、よく手にする書類がしっかり入るサイズを選びたい。

普段の鞄の中身を試し入れ

バッグ選びの基本5 バッグを買うなら、会社帰りに

別に休日でもいいのだが、意外と見落としたちなのが「スーツ姿とバッグとのコーディネート」であるからだ。休日、Tシャツに短パン姿で、「お、これいいじゃん!」なんて選んだビジネスバッグが、普段、仕事で着ているスーツに合わせると、なんだかチグハグ。「ありゃりゃ、少しカジュアル過ぎたかな…」などと悔やまれることがままある。

「かといって休日にスーツを着込んで、百貨店やショップに行くのはご面倒だと思いますので、会社帰りなどに寄って頂くのが便利でしょう。また会社帰りに寄って頂く大きなメリットがもう一つあります」(黒岩氏)

それは普段使っている荷物を「試し入れ」できることだ。書類、筆記用具、ノートPC、名刺など…、オンタイムで持ち運んでいるビジネスツールを休日に持ち歩く人は少ない。しかし、いくらお気に入りのデザインのバッグがあっても、普段持ち歩くこれらのツールが収まらなければ意味がない。容量はもちろん、ポケット類の使い勝手も含めて、ぜひ実際に持ち運ぶ道具を試しに入れて、持ってみて、納得したうえで購入したい。

「ちゃんとスタッフに断ってくれれば、試し入れは大歓迎です。ハンドルの握り心地や感触も合う・合わないがありますからね。洋服同様に、しつこいくらいに試して頂くことを強く推します」(黒岩氏)

以上、バッグ選びのオキテをお伝えしてきた。黒岩氏によると「試し持ちするときは、大きな姿見の前に立ち、頭からつま先までの全体を見ることが大事だ」という。身長や体型とのバランスや、肌の色との調和なども含めて全体コーディネートがバッグを持ったときには大事となるからだ。得てして、バッグを持って鏡の前にたつと、手元ばかり見る人が多いが「木をみて、森をみない」のは稚拙というわけだ。そう、良きバッグ選びは、また良き仕事に通じる道なのである。

箱田 高樹 カデナクリエイト

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はこだ こうき / Koki Hakoda

1972年新潟県生まれ。江戸川大学社会学部卒業後、カデナクリエイト入社。ビジネスマン向けの媒体を中心に執筆・編集を手掛ける。著書に『カジュアル起業~"好き"を究めて自分らしく稼ぐ~』、共著に『図解&事例で学ぶビジネスモデルの教科書』『クイズ商売脳の鍛え方』など。最新著に『課長・部長のための労務管理 問題解決の基本』(カデナクリエイト他著・マイナビ出版)。

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